2015年11月28日土曜日

☆ヨット「かざぐるま」で 学ぶ・育てる


大自然から学ぶもの、それはやさしさやきびしさ。

 誤魔化しのない環境においては素直にならなければ生存出来ない。

 

・ヨット訓練  

先ず、小さなサイズのヨットから始める

見て触って名前を覚え、扱い方を学ぶ。

そして普段、意識してない風を感じ、その風を活用する事でヨットは走る。

 

訓練で主にやっていることは一人乗りヨットでレースを繰り返し行っている 。                                                 1レースの所要時間は約2030分程。その中で高順位を取るべく自分の能力を最大限に引き出す努力をする。ここがポイントになる。やる気が無い者は自然が相手の中で、 ただ流され、 最悪は転覆()もある。

 1レース毎に結果は示され、次のレースに向けての気持ちの切り替えと対策が求められる。そこには先輩、後輩も無い。自然の力を一番上手く活用出来た者、全神経を集中出来た者が勝てる。全ての責任は自分で負う。自分の成長に不真面目な者は勝てない。この不真面目さ、一所懸命の無さは長年戸塚ヨットスクールで扱ってきた情緒障害児に共通してみられる事である。

レース終了後、ときには後輩に負け泣いている者も見かける。自分が先輩としてロープの結び方、ヨットの走らせ方を教えた相手なのだ。情け無い自分がそこに居るのだ。 次は自分の成長に真面目に取り組もう…。

 

また、時には23マイル沖に浮かぶ航路ブイや停泊している大型外国船を目標に走らせる事もある これらはみんなも楽しみの一つであるようで船のブリッジからは近づく小さなヨットの群れを双眼鏡で見て笑顔で手を振る船員もいる。

 

先ずは風を知る。そして感じる力を育てる。

ヨットを早く走らせる為には、抵抗を減らし、風の力を効率よく出す。

 

太平洋ど真ん中、見るもの全てが空と海。淡々と船を前に進める。

 

戸塚ヨットスクール

幼児部合宿責任コーチ

境野貢




  

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