2017年5月13日土曜日

子供らしさ


私は1年半ぶりに幼児部合宿へ参加しました。
私は子供達から「鬼コーチ」として怖れられておりましたが、今回の合宿では叱る機会もありませんでした。
寧ろ、しっかりと進歩している子供達を見て、喜ばしい気持ちになった数日間でありました。

何故なら、子供達が「子供らしく」進歩していたからです。
つまり、活発的に、子供集団で走りまわり、戦いごっこをしたり、争ったり、浜で探検ごっこをしたり、遊びまわっている姿がとても善かったです。
昨今、特に都会の子供達は、大人の目から離れる機会に乏しく、少しでも危険だと思われる遊びをすると、すぐに注意を受けて止めさせられてしまいます。戦いごっこや喧嘩も大人が入ってきてすぐに止めてしまいます。「うるさいから」という理由で幼稚園や保育園が建てられない問題もあるのは誰もが知ることです。大人の価値観で、子供に対して口を出し、所謂大人しい「良い子」を演じる子が増えているように感じ、残念であります。所謂「良い子」は行動力が身に付いていない点が問題であり、困難に対してすぐに諦めてしまう等、中学生頃になると引きこもりになってしまう可能性も高いです。

子供は、ある意味で単純で、理性や口が達者な理屈っぽさではなく、本能的に遊びまわる、喜怒哀楽ある「悪ガキ」こそが生命力を創り、立派に成長する(進歩できる大人)と私は考えます。

幼児部合宿では、子供達の喧嘩を止めることもしませんし、大騒ぎしていても「うるさい」と叱る大人もいません。
「泣く子は育つ」という教えがありますが、子供は「うるさい」から善く、幼児から小学生までの(本音の)集団生活でもまれながら、逞しく育つのです。

嘗ての「子供世界」がここでは再現されているのであります。



幼児部 川本

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